第20章 獅子島
灯籠の並ぶ街…多くの人が笑顔で歩く姿…
島に着いてみれば数日前とは比べ物にならないくらい賑わっていた…
ポン☆
足元に現れた白い犬…
『メフィ…』
コホン咳払いをすると回りに気付かれないよう小さな声で話し出す…
「本部に通すとなんだかんだうるさそうな事件なのでこっそり来ちゃいました♪…念のためこの姿で☆」
屈んでメフィ犬の頭を撫でる
『ふふいつかの任務と逆だね…』
気持ち良さそうに撫でられながら尻尾を振っている
「今回の件で貴方にかかる重荷は私がほとんどいただく予定ですから☆」
クスッ『あの時は1人で背負わせる様なこと言ってたくせに………
ありがとうメフィスト…』
立ち上がり回りを見渡す…
『まさかこんな形で参加することにななんて…』
バタバタ
後ろから走ってくる1人の祓魔師。
「すみません!遅くなりました。」そこに現れたのは数日前に負傷した祓魔師。
『クスッ謝らなくてもいいのに…腕はどう?』
「大丈夫です!私は銃騎士ですから戦闘には支障ありません!改めまして。私はイズミと言います。中一級、竜騎士(ドラグーン)手騎士(テイマー)です。今回は油断せずしっかりやりますので!よろしくお願いします。」
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ーーーー回想ーーーーー
『………でも、他の祓魔師は巻き込めない…』
「そうですね…ではこうはどうでしょう?
これから屍人になる可能性の高い彼をパーティとしましょう。そうすればとりあえず1人で行くことはないですし。
もしもの時あなたが一緒にいれば対処は直ぐに出来ますから。ここに残してもし、屍人になってしまったときの被害を考えたらこれが最善でしょう。
フール…また仲間を殺めなくてはいけなくなる可能性が高くなってしまったのは心が痛みますが…」
『いいのメフィスト…私もその方がいいと思うわ….』
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