第20章 獅子島
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唸りながら襲いかかる女性
“この娘も?!”
腿のショルダーに入っていた銃を取りだし
“ごめんなさい…”
パン!!!
変わり果てた女性…
… … … …
“フールさん……。ああ成る前に殺っちゃってください。確実に動けなくなるように…”
“出来ない!なにか助かる方法を…”
“フールさん…すみません……”
“!?”
パンッ!!!
自ら命を絶った仲間…
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下級祓魔師はふらつきながら体制を整える。
ぐぁぁぁぁぁぁ
再び襲いかかる。
深紅の瞳で睨み付ける…
バシュッ!
ア"ァ"ァ"…
剣を引き抜き一刀で下級祓魔師の首を跳ねた。
『……まさか…こんなこと……』
ゴロンと足元に転げた首を見つめ立ち尽くす…
「ん…フール…さん…?」
『!ごめんなさい。』
医務官の横に移動していた祓魔師に駆け寄った。、
噛み千切られた腕の傷を確認する…。
“もし……あの時と同じなら…………この人も…”
グッと唇を噛み締める。
“いや…まだ確定したわけじゃない…”
『腕以外には!?なにか違和感とか?!』
「あっ、いえ、大丈夫ですが…」
『ごめんなさい…あまりに酷い傷だから直ぐに手当てを…医務官も…』
「ハァハァ…医務官…は…もぅ…」
『……そぅ….』
「いったい彼に何が起こったんでしょうか…」
『わからないわ…それより、貴方よ。…念のため2~3日はゆっくりと休んで…』
フールの憂いを帯びたその表情にドキリとする。
「///あっ、はっ、ハイ。了解しました」
『私はフェレス卿と話してくる…』