第4章 決意
一週間ほどで父さんは退院していた。
この日私は父さんと母さんに呼ばれた。
仕事が終わったらって…何かあったのかな??遅くなっちゃったな。
私は急いで教会に向かった。
『ただいま。遅くなっちゃった。……あれ?父さん、母さん、改まってどうしたの?』
「単刀直入なんだか、フール…グランツ家の当主を引き継いでくれないか?」
『え?父さんいきなりどうしたの?』
「フール…実はお父さんは、この前の任務の怪我で、もう騎士として任務は難しいって……」
『…父さ…ん………』
「最初に処置をしたのはお前だ。何となくは気づいていただろう?」
私は確かに父の怪我の状態からしてみたら、もしかしたら?とは思っていたが実際に目の当たりにするとショックは大きかった。
「双魔剣が使えないなら当主としてはやってけないからな。
はっはっはっ!そー心配するなよっ。フール!お前はもう一人前の立派な祓魔師だ。
だから、グランツ家の当主も任せられる。こんなきっかけがあってもなくても、言おうと思っていたからなっ。全力で母さんとサポートはするつもりだ!騎士としては無理でも詠唱でサポートも行けるしな!」
私の頭を撫でながら、いつもの父さんらしく大きな声で笑っていた。
もう…私はため息をついた
『ちょっと考えるね…』
教会から出て行こうとした。
「……フール…次にこの剣を持つのはお前だよ。よろしく頼むな。」