第18章 子どもたち
~シュラ編~
『シュラまって!』
「んにゃ?なにー?」
『獅郎と何かあった?』
「べつにー」
『シュラ…』
フールが声をかけても後ろを向いたまま黙ってしまった…
「…….変わった…」
『?』
「獅郎は、変わったよ…」
今まで誰にも言えなかった感情が溢れ出す…
「子どもを育てはじめて!老いぼれたなんて言うんだぜ?アタシはそんな獅郎なんか見たくない!」
「しかも“ちゃんと生きろ”なんて…
今さら…何で…何で、生きてるかもわかんないのに…」
『なんにも考えないでただ生きていいんじゃない?』
「!?」
シュラが振り向いた。
そこには笑顔のフール。
『やっと顔見せてくれた♪』
歩み寄りシュラの片手を両手で包み込む。
『ねぇ、シュラただ生きてくの。食べて、寝て、友達作って…好きな人作って…歳も取って…死ぬのが怖くなる…そんな風に…ね?』
「……」
フールはシュラをギュッと抱き締めた。
『いいんだよ?難しく考えなくて。』
ーーーフールは…いつもアタシを救ってくれる言葉をくれるんだな…ーーー