第18章 子どもたち
ある日…。
バッティングセンターのようなその訓練場は対雑魚悪夢の撃退強化用。
バン! バン! バン!
ガチャッ
シッタッ! カキッ! シッタッ! ガッ!
そこで候補生2人が並んでいる。
2人ともかなり真剣な様子で攻撃を続ける…
ドンッ!
「っ!!」
「にゃほォ♪アタシの勝ちィ!!もんじゃおごれよ!ビビりメガネ」
「…く」
ピョコピョコと、跳び跳ねながら喜ぶシュラ。
そのとなりで下を向き悔しがる雪男…
入口付近には獅郎とフールが訓練の様子を見守っていた。
「こらぁシュラぁ小学生にたかるな!恥ずかしくなーのか…たくその情熱を認定試験でも発揮してりゃ…」
「うっせーなアタシ祓魔師になる気ねーもんメンドくさ!このま塾にいりゃ喰うに困んないしさ」
「ビリー!!飯忘れんなよ~♪」
「人を外国の人の名前みたいに呼ばないでください!!」
手を振りながら出ていくシュラ。
獅郎に目配せをしてからフールは追いかけその場を離れた。
「ナッハッハ!完全にいいカモにされるな雪男」
「……くそ!」
「おっ!今くそって言った?めっずらしぃ~」
「僕はあの人が嫌いだ…実力あるのにヘラヘラして真面目にしない…!」
「真面目にやってる人がバカみたいだ!」
ーー次は必ず勝つ!ーー
「…まぁそう四角く考えんな…
ヘラヘラしてるようで意外と色々考えてんのかもしんねーぞ?」
「………………わかりました」