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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第18章 子どもたち



「フール!どっちが正しいの?」

『ん?!そうだねぇー…』

急な雪男の問いかけに答えに困っているとどこからともなく神父の大きな声が響いた…

「おーい燐!!どこにいるっ!ちょっとこっち来いっ!」

「!?やっべ…」

走って声のする方に行く。

長椅子に残された2人はぼーっと燐の走っていったほうを見ている…




『そういえば、雪男。祓魔訓練生(ペイジ)になったんだって?』

「うん…フールも祓魔師なの?」

『えぇ。修道院の神父さんたちもみんなそうだよ。』

「そうだったんだね!僕も頑張って早く1人前の祓魔師なる!」

『そうかっ!頑張ってね雪男!!わからないことがあれば何でも聞いてね。』


大きな目標が出来た雪男は目を輝かせていた。

そんな彼の頭をクシャっと撫でた。





ーーーー1年後ーーーーー




もともと頭のいい雪男。
将来医者になりたいと言うだけあって獅郎が直接教えていた悪魔薬学でかなりいい成績を取っていた。

しかし、体の弱かった雪男は実際体を使うこととなるとなかなかうまくいかないことも多いよう。

雪男はこの1年努力を続けだいぶ体力がついててきたので、試験を受けることになる。

見事に試験を合格し、訓練生(ペイジ)から候補生(エクスワイア)になり実験的な訓練が始まった。

候補生になり獅郎から兄さんと自分がサタンのこども(落胤)であることを知らされた。



「…………」

『どうしたの?』

「フールは…僕がサタンの落胤(子)って知ってたの?」

『もちろん最初っから知ってたよ?』

「僕に悪魔の力があったら祓ってた?」

『しないよ。悪魔の力あっても無くってもどっちにしてもあなたたちを守るつもりだったから…』

「!?そうなんだ…」

『雪男は雪男だからどっちでも関係ないよ!燐もね!自分の生きたい道を進みな♪ちゃんとわかってくれる家族がいるでしょ?』「うん…」

正十字騎士団の組織、悪魔の知識をしっていくに連れて自分の立場を理解するようになる。

フールは…そんなに強いとは思えないけど、父さんの立場がどれだけ凄いかを理解し更に尊敬するようになった。


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