第4章 決意
悪魔は思ったよりも数が多かった。
いつの間にか2人と離れてしまった。
私の前にいる悪魔たち、下級ならまだしも中級の悪魔がこんなにいたんじゃキリがない。
しかも、上級なのも隠れてる。
印章紙を取りだし落ちていたガラスで手を切った。
『汝、我との契約に従い力を貸せ!』
ポンっ☆
現状に似つかわしくない音と煙と共に現れたメフィスト。
「お呼びですか?……おや…これはまた沢山現れたものだ。」
『ちょっと数が多くて何とかしてくれる?』
わかりました☆お礼はあるんでしょうね…といい悪魔たちに向き合う。
悪魔たちはメフィストを見るなり動きが止まった。
中にはガチガチと震え出すものもいた。
「目障りだ。」
その一言で悪魔は一気に消え去った。
『わー凄いね。さすがメフィスト、助かったよ。ありがとう!』
「こんな小物に手こずってるだなんて………私の主ならもうちょい頑張ってもらわなくては。」
『ごめんねー。でも、私が強くなっちゃうと、もうメフィスト呼ばなくなっちゃうよ。』
「おっと!それは困りますね。フールと会えないのは寂しいですから。」
『メフィストごめん!父さんたちのところに行かなきゃ。ありがとう!』
私はメフィストの頬に軽いキスをして急いで父さんたちのところに向かった。
「もう少し話していたかったのですが…υ仕方ないですね。これで許してあげます。」
メフィストは手を振りながら消えていった。