第4章 決意
---203年前--- 20才
この日は、父さんと幼馴染みのロイ兄さんと一緒の任務だった。
古い屋敷の取り壊しをしようと中に入ると、必ず大きな事故が起きるらしい。
昨日で3人目……命には別状が無いそうだが、日に日に大きな事故になっているとか。
このままでは危険過ぎると判断した解体作業の責任者から依頼があったのだ。
3人でなかを確認するため屋敷の中に入っていった。
中はあら果てていていかにも何か出そうな雰囲気だ。
物は散乱し至るところに落書きがしてある。
よく事故が起きると言う現場についた。
そこには小さな霊が一人たっていた。
「なんだよ。こんな小さな霊(ゴースト)かよ。」
ロイ兄さんが近づいた。
その時……!?
『ロイ兄さん!危ない!!』
太ももに着けていたホルダーから拳銃を取りだしロイ兄さんのすぐ横に現れた大きな影を撃った。
同時に話しかけようとしたら霊がロイ兄さんにも襲いかかってきた。
「うわっ!なんだよこいつ!」
ロイ兄さんも素早く銃を取りだし霊に向かって発砲した。
後ろにいた父さんにも違う霊が次々現れ襲いかかって来た。
「そういうことかよっ!」
霊が襲いかかるよりも早く剣を抜き一瞬で祓った。