第16章 捜索
「…俺にはユリがいないとアッシャーでは何も出来ない。いや…今となってはそれ以上に俺には必要だ。そして俺の知らない育むと言うことをユリとしていきたい…」
『サタン…貴方はユリを……愛しているのね』
「愛?」
『そうよ。たまたま、貴方の青い炎に体制があった人間だったかもしれない。
でも貴方のことを唯一認め、理解た人間。
今までいなかったのよね?そんなひと。
人間は脆い。肉体も精神も。
でもユリだけは違ったのよね?
貴方の…
欠け替えのない存在なんでしょう?』
「……欠け替えの無い…か…そうだな。」
『サタン、貴方は愛を知ったのよ』
「…愛…か…」
そこまで話すと青い炎はスッと消えていきサタンはユリの中で眠りについた…
今だ眠っているユリを見つめた。
…そっと頭に手を置いた後フールは部屋を出た。
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ドアのすぐ横には獅郎が腕を組み壁に寄りかかりながら立っていた。
「起きたか?」
『いえ…まだ寝ているわ』
『私ちょっとやらなきゃいけないことが出来たから先に帰る』
「?そうか解った…」
『起きたらユリにまた来るって伝えておいて。
獅郎……ユリを怒らないでね?』
「ああ、努力はする」
獅朗が入れ替わり部屋に入る。
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少しして目が覚めたユリ
「いつからだ?あいつはいつからアッシャーをうろついている?」
獅郎は冷静に質問をした。
ユリはゆっくりと話し始めた。
……………
………
……
……
「まさかお前…!?」
「そう…私のお腹にはあの人の子どもがいる」
「!?………フールにも話したのか?」
「ううんまだ話せてない…」
「そうか…」
その後2人の間には沈黙が続いた…