第16章 捜索
メフィストに鍵を作ってもらったフールは早速1人ユリを訪ねた。
獅郎も来たの?連れ帰しに来たのか?かと少し警戒もされたがお休みにユリに会いに来た1人だと告げた。
警戒心もとけ、久々に2人でゆっくり話すことが出来た。
ここは春になると花が満開に咲いてとてもキレイなんだとか…
ヴァチカンを離れて今は自由な時間が自分らしくいられるとか…
雪の積もる中2人は追いかけあったり雪を投げたりはしゃいで遊んでいる。
その様子を見たスノーマンやらホブゴブリンやらが、混ざって遊びだした。
「フールも悪魔に好かれるタイプだね?」
『そうだね。小さいときから召還が得意だったから、よく遊んでたよ』
「へーそうだったのね?
でも、今こうやってフールと一緒にここにいるのは嘘みたいだわ!」
『ふふふ。そうだね』
一息ついたところで、連れていきたいところがあると言われユリについていくた湖のほとりに着いた。
『わあー!ここキレイだね。』
「そうよ…」
思い詰めた表情で湖を見つめるユリ…
何か思い詰めた表情になるユリが気になった。
「あのね…フールには伝えておきたいの…私はここで彼と出会ったの…」
『彼?』
ユリが続きを話そうとしたとき、
ーーバンバンバンバン!ーー
森に銃声が鳴り響く。
「『!?』」
2人は音のする方へ走り出した。