• テキストサイズ

【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第16章 捜索





ガチャ…




壁には所々に騎士団のタペストリーが飾られている。

ここはヴァチカン本部の廊下。


『とりあえず、見つかって良かったね。メフィストに頼んでユリの小屋にすぐに行けるように頼まなきゃなー。』

「あぁ…しかし帰らねーとか。あんなところで悪魔と暮らしてるなんてな。どーすっか」

『悪魔と暮らしててもいいんじゃない?誰かに迷惑がかかっているわけじゃないし。楽しそうだったしね。』


「祓魔師としてはあり得ねぇだろ。」

『あれ?私も悪魔だってこと忘れてない??……なんてね。』ニコッ!

「………。


 まっとりあえず上に報告してくるわ」


『私は日本支部にもどるね。』

「あぁ」






 ーーーーーーーーー





「失礼します。」

「藤本くんか。ユリは見つかったのか!」

座っていた枢機卿は勢い良く机を叩き立ち上がった。

「えぇまぁ」

何かあるのかと察した枢機卿は少し冷静になる

「そうか、では詳しく聞こう…」

枢機卿が座ったのを確認し、獅郎も机の前に並んでいるソファーに腰を掛けユリの現状を報告した。



………

………………

………


聞き終えた枢機卿はため息をついた。

「はぁ。代々ヴァチカンに使えてきたエリン家の者が悪魔つきでは困る!戻ってこさせるための手段を選ぶな!」


「……はい」


報告を終えて部屋を出る。

閉まった扉を背に廊下を進んでいった


「手段を選ぶな、か…次はフールをつれては行けねーな。」


/ 285ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp