第16章 捜索
「まっお前に話した時点でそう言うだろうと思ってたぜ」
「ほれ」
フールは獅郎が持っていたユリが消息を絶つ前の任務についての依頼書を渡された。
ー場所ー
北欧山奥のある町周辺
ー任務内容ー
次々と起こる人体発火の調査
場所としてはこの町だけ?隣接する町には被害は無し。
ここだけ集中している。
火の気の有るところとは限らない。
家の中に路地裏…発見されるのは燃え尽きた後の灰となっている人。
時には2、3人とまとめて発見されている。
燃えている所を目撃した人はいない…
みんな亡くなってるってことか…
『人体発火ねぇ…』
この町の周辺を捜索が入ったとはいえ、山深い場所だ。
探しきれないだろう。
この中でも獅郎が目星をつけたある森を一緒に探索することにした。
『にしてもここってかなり寒そうだね…しっかり支度しなきゃ…』
依頼書を持つ手に力が入る。
獅郎と待ち合わせの場所と時間を決め、準備をしに自室に戻った。