第15章 R・R
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一方で結界を直しに行くと言ってメフィストにつれられた私が着いた先は…。
見慣れた扉。
その扉を開けると中にはベリアルがいつものように出迎えてくれる。
「おかえりなさいませ」
「あぁ…」
「今日は一段と楽しそうですね?パーティーが上手くいったたようで何よりです。フール様もおかえりなさいませ」
お辞儀をしながら流れるような仕草でメフィストのコートや、荷物を受けとるベリアル。
まさかの自邸。
いつもの帰宅光景に戸惑う。
『ベリアル??あれ?お家じゃん。結界お家にあったんだっけ??』
とにかく早く直さないと、さらに被害が大きくなるんじゃないかと焦りメフィストに早く結界の所に向かおうと腕を引いてみた。
「クックックッ」
え?笑ってる…
「ここには結界何てありませんよ?」
ここに無いの?
…ん??
「それに私の結界がそんな簡単に穴が空くわけがないでしょう。」
はぁーなにを言ってるんですか?やらやれと不思議そうに両手を顔の横に上が首を振っているメフィスト。
そのままスタスタと自室に向かって歩き出してしまう。
『はぃっ!?ちょっと、メフィ?!!まって!』
メフィストを小走りで追いかけ部屋の中に入る。
ポンッ☆ピンクの煙に包まれ出てきたメフィストは部屋着の浴衣に着替えている。
棒キャンディーを右手に持ちながら左右に振っている。
「パーティーには余興はあった方がいいでしょう☆」
パチン☆と、ウインクをした。
『余興…?』
だんだん状況が解ってきた気がする…
何やら演出がもっとこうだったとか、
早急だったからどーのこーのと1人で話し出した…
そんなメフィストにジワジワと怒りを覚えてきた。
どんどん1人で盛り上がっているのを見て、カチンとなにかが弾け思わず叫んだ。