第15章 R・R
「実際にこうやって仲良くなれば詠唱しなくても召還に応じてくれてるし。」
フールは僕の話を素直に聞いているみたいだ。
「怖くて仕方がないのに近づきたくて堪らない。
そうだね。
恋愛に似てるよ…」
シルフィは彼女の近くに寄っていき少しの間くるくると周りを飛び回ると肩に乗ってきた。
『…キレイ…』
「うん。君も気に入られたようだね?
その悪魔を惹き付けるのは元々??
それとも…悪魔になってからかい?」
『…さぁ…どっちからだったかしらね…』
彼女は少し寂しげに微笑んだ.。
「あの上位の悪魔も君にベッタリのようだから元々の魅力なんだろうなぁ」
彼女に、ライターを見せながら
「シルフィは火が好きでこうやって応じてくれたんだ。」
「君は何が好みなのかな?」
ライニングは話しながらもフールとの距離を少しずつ詰めていた。
「ほら、仕事仲間の好みは把握しとくにこした事はないからねぇ?
これから君ともどんな仕事をするかわからないでしょ?」
気付けば2人は殆ど無くなっていた。
腰を屈めフールの耳元で囁く
「君とも仲良くなりたい…
いつでも会えるようにね。」