第15章 R・R
「ぼくぁーね、最近、とても気になって仕方がないの話があってさ。」
『???』
「ねぇ君は知ってる??昔….人間が悪魔になったという噂を?
それが元になって悪魔退治に行くときは今はチームで任務に行かなくてはならなくなったとか…
まーホントかどうかは定かではないんだけとねぇ」
『…さぁ…聞いたことあるような…無いような?…』
彼女の表情からは本当に知っているのかどうかはよく解らない。
まぁ知っていても相当な機密事項だ。
そう簡単にはボロを出さないよなー。
もう少しこの話を続けて見ることにた。
「そっかーでもさっ。こう言う話しは何かが元になるような出来事は何かしらあるはずなんだけどね。」
『…そうなんですか……』
「だって面白いだろう?」
『面白い?』
「ぼくは悪魔が好きだからね。気になるんだよ。
悪魔落ちを望んだわけでもないのに悪魔になるなんてどんな気持ちだったんだろうなーって」
彼女は表情を変えること無く僕の話を受け流していく。
最後にこれでどうかな?
「ねぇ、そう思わない?グランツ…、フールさん?」
この話を始めてからやっと表情が崩れた。
『 っ!? な…んで?その名を…?』
アタリだね…
自分のカンが当たったことがとてつもなく嬉しかった。
笑みが溢れてしまうのをぐっと押さえながら
「ここじゃーなんだからあっちでどう?」
ぼくは彼女を外へと誘った。
ライトニングのあとを素直についてくる彼女の表情は眉に皺が寄り困惑した様子だった。