第15章 R・R
パーティーも盛り上がりもピークを超えて、メフィストとの今日の仕事を一通り終えて何やら上層部に、呼ばれたメフィスト。
一段落ついたルナはこの場を避けるように会場の端に佇んていた。
次々に挨拶にくる團員たちの相手をそれなりにあしらっていく。
ーー1人になるとなんでこんなに声をかけてくるんだか。
こんなことなら早々と帰れば良かったーー
メフィストにこの場に残るように言われたフールはこの状況にイライラしていた。
そんな様子は無意識にも人を寄せけないよう黒いオーラを放っていたため流石に誰も近寄ることは無くなっていた。
ふと気付けばフールの方へと近寄ってくるライトニングが目に入ってきた。
「やあ」
『あっ、さきほどはどうもっ』
「まぁそんなにイライラしないでよ。せっかくのパーティーだから…ってその気持ちは解らなくはないけどね」
ヘラっと笑いながら話しかけてきた。
「彼いろんな意味で凄いでしょグイグイと…」
『彼?』
「そ、エンジェル。」
『あーアーサーですか?ええまぁ…少し』
ルナはこの2日間の出来事を思い出し苦笑いを浮かべた。
「まーそれが彼の良いとこでもあるんだよねー」
少し会話を交わし、2人で壁に張り付くように並んで立ち賑やかな会場を何を考えるでもなくぼーっと眺めていると続けてライトニングが口を開いた。