第15章 R・R
「ライトニング!そこにいたのか!どこにいったのかと思ったぞ」
彼もこちらに気付き大声で名前を呼ばれた。
「いや、いなくなったのは君じゃないのかい??全く君の周りはいつも賑やかだなぁ」
腰に手を当てうつむき気味に頭を搔きながら近づいて行くと1人の女性が彼の前に立っていた。
「はっはっこの賑やかな原因は俺ではなくて、彼女だよ。」
後ろ姿のその女性は話しに出ていた彼女だろう…
丈の長めの黒のワンショルダードレスには歩きやすいように深めのスリットが入っており、その肩には大きなフリルが付いている。
黒1色でとてもシンプルなデザインだ。
シルバーに輝く髪はフワリと結い上げられて後ろから見える首から肩にかけてのラインがなんとも色気を出している。
「こちらの美しい方がさっき話していたフールだ!」
エンジェルはなぜか誇らしげにその女性を紹介しはじめた。
女性は振り向きライトニングに視線を合わせた。
「フール、彼はルーイン・ライト。私の良き友人だ!召還の得意としてだいぶ有名になってきているんだぞ。まー私には敵わないがなっ!」
いつにも増して楽しそうに話している。
そんな彼を尻目に初対面なので挨拶を…
「…あぁルーイン・ライトです。よろくしく」
『あっ…はじめましてフールです。ライトニング…さん活躍は耳にしております。お会いできて光栄です』
軽く会釈をした彼女はとても困惑している様子だったがすぐに笑顔で対応してくれた。