第15章 R・R
話を聞き流したせいで、余り内容は入ってきてい無いが楽しそうに話す彼のため適当に相づちを打っていた。
「…やっとわ…った…えは…フール!…フールとい言うんだ!素敵だろう。
今夜パートナーを申し込んでおぃ……だ……。楽しみに……。」
ん…!?
殆ど隠れて見えていなかったライトニングの目がハッと開く。
「…フール?フールと言うのか??
へぇー。フルネームは聞いたのかい?」
「あぁフールだよ?フルネームは聞いてはいないなっ」
「そー。で?彼女は何年か前に見かけたときと変わらず??」
「そうさっ!彼女は今もとても美しい…なんだ?興味があるのか?」
「いやぁ君が何年も探していたって言うから気になっただけさっ」
「ならいい。なにせ私の運命の女性だからな!お前は変な気をおこすんじゃないぞ。はっはっは!今夜は楽しい夜になりそうだ!」
「いやーホントに良かったなぁ。うんうん。君の運命の相手がやっと現実に見つかって。初めて話してくれたときからあまりにも時間が立ちすぎていてホントに人がどうか疑ってたところさっ」
「はっはっは!私が幻覚でも見たかみたいな言い方だな!お前の冗談はおもしろいなー!」
その後もしばらく互いの近況や悪魔について話しながら歩いていた。話が弾んでいたわりには迷わず会場に場に着く事が出来た。
会場の中へと歩みを進めると既に多くの祓魔師が集まっている。
日本離れしたなんとも豪華な会場。 まるでおとぎ話に出てくるお城の様なホール。
豪華な作りに装飾を見回していると会場がいきなり暗転した。
軽快な音楽と共にスポットライトがくるくると辺りを照らし出す。
徐々に盛り上りを見せた音楽が鳴り止むとと同時に一点を照らした刹那。
ポンッ☆とピンクの煙が立ち込めその中からメフィストが現れた