第14章 A・A・A
フールは今日のハプニング?を共に乗り切った祓魔師たちを労いつつ明日のパーティーの確認をし今日の仕事を終わらせた。
『明日がメイン!頑張ろうね。明日は絶対にメフィストに働かせるから!今日はお疲れ様。』
メンバーと別れ、一人執務室に戻り簡単に報告書をまとめた。
『はぁ…結局メフィスト来なかった。連絡手段もないなんて……どこいったのぉ!!もーなれないことしたから、今日はホント疲れた。』
報告書をまとめ終えて帰るのも、気分転換に少し外を歩いてから帰ることにした。日本であるのにヨーロッパにの中庭を歩いているような美しい作りの通り。暗い夜道の柱が列なりの1つに人影を見つける。
『誰??』
その気配に思わず構える。
「やあ、こんな時間に女性が1人で帰宅は感心できないね?」
『もぉ…驚いた…こんな時間にどうしたの?』
そこに立っていたのはアーサーだった。
「君に会いたくてね。待ち伏せなんてしてしまってすまない。」
『びっくりしたよ…』
二人は並んでゆっくり歩きだした。
「明日のエスコートを私にさせてもらえないかい??」急な申し出にルナはきょとんとした。
『それを言うために待ってたの!?…ぇえっと。私はメフィストの秘書として仕事があって一緒には…難しいかな?基本裏方だし??』
「はっはっは。私の誘いを断るのは君だけだ。んーそうか。メフィスト・フェレスか、確かにそうだ。しかし、少しでも時間があればお願いしたい。」
『結構、頑固なのね。』
今日初めて会ったはずなのに、半日でかなり距離は詰まったのは感じている。気さくでちょっと?ナルシスト。でも一番は、アーサーはかなり積極的だということ。この誘いもそうだ。パーティーは明日の夜だから明日の朝に誘っても間に合うはず、頭のいい彼は、明日になったら会える時間がないことも分かったうえで行動しているのであろうか??フールは歩みを進めながらそんなことを考えていた。
「気になることがあるんだが、君とメフィスト・フェレスはどういう関係だ?」
『上司と部下だけど?』
「んー。そうなのか?いや、実は何年か前君を見かけてことがあってね。その時たぶんメフィストとだいぶ親しくしている様子だったのを思い出してね。」
そういうとアーサーが急に歩みを止めた。