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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第13章 旅行 



ヨハンとフールも移動を終えて小聖堂の椅子に座り村人を観察しながらのんびりしている。

フジモト、マリアが二人でどこかに行く様子が目に入った。

『獅郎動いたね。』
「そうみたいですねぇ」

フールはヨハンの膝の上で撫でられている。
気持ちよさそうにゴロゴロ喉を鳴らしている。


先ほどより小さい聖堂に村人でちょうど一杯のようだ。
家族ごとに集まり相変わらずただ時間が過ぎるのを待っていた。

夜も更け恐怖で眠れないものと疲れで眠りについてる人。

小聖堂内は静まり返っていた。




”うっ…っ…”


突然、一人の男が苦しみだした。


”どうした??大丈夫かよ?”

近くにいた男性が声をかける。



男は喉元を掻きむしり、もがき苦しんでいる。



”グッぅぅぅ”



室内に響く唸り声に二人も気付き振り向く。


途端に男の顔色が悪くなり、血を吐き、肌が朽ちていく……


”うぅう……ガっ……うっぅわぁぁぁあがぁぁ”


叫び声と共に男は近くにいた男性に襲い掛かる。

”ぅわぁっ”

『!?』

フールはヨハンの膝の上から勢いよく飛び出した。

空中で人の姿に戻り翼炎剣を出すと首を刎ねた。


首の無くなった体から血が噴き出した。

”ひぃっ!”


『はぁ……嫌な予感的中ね。私も彼女から話を聞きたい。メフィ、獅郎とこ行ってくる。』


翼炎剣を振り血を落とすと左の腰にしまった。


「はい。では私はここで他に屍(グール)にならないか見張っておきましょう。クックッ…フールに先を越されてしまいましたぁ。残念です。」

ポンッ☆

紅茶セットを出し、なみなみと紅茶の入ったティーカップに口をつけた。

カチャリとソーサーにカップを置き片手をひらひらと振った。

「いってらっしゃい☆」

『んっ、よろしく』


メフィストを確認してフールは走り出した。



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