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五人将

第3章 誠凛高校バスケットボール部


遥香「黒子、いつものパス宜しくね!」

黒子「分かりました。適当にパスして下さい」

降旗「はい?!」

遥香「まーまー、見てなって」

リコ(この違和感は何…?もしかして…何かとんでもないことが起きてる…!?)

遥香「おっけー!ないすパス」

火神「は?」


ま、そうなるよね

黒子のパスである“ミスディレクション”

おそらくリコさんは気づいてる

ミスディレクションによって自分ではなくボールや他のプレイヤーなどに相手の意識を誘導する、つまり―――

彼は試合中『影が薄い』と言うより

もっと正確には表現すると

自分以外を見るように仕向けている


遥香「でも、あんまし黒子ばっか気にしてると…!」

日向「しまっ」


大我は華麗なダンクを決めた

ボールを持っているのは黒子

しかもどフリー


降旗「いけぇ、黒子!」


でも、黒子には無理だって…

だって、ね…、あの黒子だよ

ガコッ


火神「…だから弱ぇ奴は嫌いなんだよ。ちゃんと決めろタコ!!!」

遥香「さっすが大我!」

川原「おおぉ、1年が勝ったぁ!?」

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