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五人将

第3章 誠凛高校バスケットボール部


火神「ちょっと大声出したぐらいであんな起こるかよ」

黒子「未遂だったのにボクも怒られました…」

火神「また!?」

遥香「いや、いい加減学習しなよ…」

火神「うるせー!…それより一つ気になってんだけど そもそもオマエも幻の6人目なんて言われてるぐらいだろ なんで他の五人みてーに名の知れた強豪校に行かねーんだ?オマエがバスケやるのには…なんか理由があんじゃねーの?」

黒子「…ボクがいた中学はバスケ強かったんですけど」

火神「知ってるよ」遥香「そうだったね」

黒子「そこには唯一無二の基本理念がありました。それは…勝つことが全て」


そのために必要だったのはチームワークなどではなく

ただ“キセキの世代”が圧倒的個人技を行使するだけのバスケット

それが最強だった

けど…もはやそこに“チーム”はなかった

私たち“五人将”も同じこと


黒子「5人は肯定していたけどボクには…何か大切なものが欠落している気がしたんです」

遥香「それは私も“五人将”で同じことを思っていた。勝つことが全てで勝ってはいたけど、それが本当にチームバスケじゃないことは分かってた」

火神「…でなんだよ?そうじゃない…オマエのバスケで“キセキの世代”倒しでもすんのか?」

黒子「そう思ってんですけど…」

遥香「思ってはいたね!」

黒子「それよりこの学校でボクは…キミと先輩の言葉にシビれた」遥香「でも、大我とリコさんの言ってたことにシビれた」

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