(黒バス×結界師)青峰の屋上さぼり仲間は、結界師!?
第4章 また
夜。
何時もどうりの時間に帝光中の門を越える。
その顔はいつになく無表情。光の横には嵩が出ている。
嵩「久々だなー」
能天気な声で嵩が言うが、それには答えず光は結界を張って屋上に行く。
嵩「ひどくね?ひどくね?久々なのに。ねーってばー」
ギャーギャーうるさい奴だ。
そこへ、時音が入ってきた。良守は、まだ傷が治っていないので今日は休みだ。
代わりに繁守がやってきた。
繁「うわっはっはっはー。わしが来れば墨村の天下じゃー」
などと言っているが、光は聞かないようにした。
何故かというと、せっかく無想になれたのに乱れると解けてしまうからだ。
良守の状態が聞けたのは学校が終わって帰って来た時だ。
お母さんが、修司さんに聞いてくれた。
今は、妖の毒気にあてられているが、数日もすれば良くなるだろうとの事だ。
そのことを聞いた光は、良守が死なないと。居なくならないということに安心した。
しかし、そんな目に自分があわせてしまったことをすごく悔やんでいた。
私が、時音と話してなければ。バスケなんてしていなければ。と。
そこから、ずっと無想の修業をしてやっと仕事に行く少し前に入れた。
だから、心を乱すような話題は仕事の間は聞かない。
ピキーーン
少しすると、いつもの感覚が皆の頭に走った。
時音と繁森が妖の気配の方に走り出す。しかし光は動かなかった。
ただ、目をつぶって気配をとらえていた。
時音と繁森が妖を見つけて結界で囲もうとした―――――
しかし、
ピシッ
その前に妖が結界で囲まれていた。
時「なっ!どっから!?」
時音が周囲を見渡すが、どこにも光の姿が見当たらない。
白「ハニー。屋上だ」
時「屋上!?こっからどんだけ離れて……」
屋上を振り返りながら、時音が言う。冗談かと思った。
いくら何でも、屋上から此処では距離がありすぎる。
流石の光でも……
しかし、屋上には光らしき影が右手を振り上げたままの姿であった。
その手が振り下ろされる。
滅。と言う声は遠すぎて聞こえないが、目の前の妖が入った結界は滅された。
繁「此処までとはな……」