(黒バス×結界師)青峰の屋上さぼり仲間は、結界師!?
第3章 笑って
青「いくぜ!」
ニヤッと好戦的に笑うと、低い姿勢から柔らかく動いたと思ったら最高速度まで加速。
そのまま、光を抜いた……かに思えた。
しかし、シュートしようと上げた手にボールはなかった。
青「なっ!」
カシャン
青峰が振り向くと、そこにはシュートを投げた後の体制の光と、
ゴールに入って落ちたボールがあった。
黄「なっなんすか今の!?見えなかったっス!!」
興奮気味に言う黄瀬の後に、冷静な赤司の声が体育館に響く。
赤「やめだ」
青「あ?なんでだよ」
そう、不機嫌そうに言う青峰君の前をスタスタと赤司は歩いて、光の前まで来ると……
チョンッ
と、昨日怪我をした脇腹を触ってきて
光「いっ」
光は思わず蹲った。
黒「大丈夫ですか?」
黒子が心配そうに聞いてくる。それに、光は大丈夫。大丈夫。と言いながら立ち上がった。
青「どうしたんだよ」
青峰が聞くが、赤司がこんな事も分からないのかというような表情になって、
赤「見たとおりだ」
と言うが、
青「いや、分かんねえよ」
青峰が憮然としながら言う。自分が頭が悪いことを自覚しているのだろうか?
赤「光はケガをしている。だから今日は光は帰れ」
よしっ!やった!帰れるぞ!
そう内心喜んでいると、すぐにピンチはやってくるもので、
黄「どうしたんスか!なんで怪我したんですか!?」
と、めちゃくちゃ困る質問をいきなりされて。
光「そ、側溝に落ちたんだよ!!」
と、自分でもどうだろうか?と思うような答えを言ってしまった。
しかし、青峰はそれに納得したような顔になって
青「ああ。お前、登校中も寝てるからか」