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(黒バス×結界師)青峰の屋上さぼり仲間は、結界師!?

第2章 お父さん


光「う……む」

目をこすりながら起き上る。

まだ、部屋の中は暗くいつもならカーテンから漏れている光が全くない。

時計を見ると、うっすら見える12時を指す針。

母「あ……た……な……」

なんだろう?

ふらつく足取りで、部屋の外に行けば暗い廊下。

玄関の方から声は聞こえる。

光「どうしたの?」

そういいながら、近づいていくと。

そこにはお母さんがいて、

母「あなた。あなた!しっかりして!!」

と言っている。

そのお母さんの腕の中には……お父……さん?

光「お父さん!?」

一気の血の気が引いて走る。

お父さんの下に行くまで、いつも歩いている廊下だがとても長く感じた。

そのとても長い時間が経ったように感じた後見たものは……

やはり、父親で。妖退治の時の正装は紅くて。

まだ紅が広まっていて。

光「お父さん!どうしたの!?」

そんな事は分かっているのだが、聞かずにはいられなくて。認められなくて。

光「お父さん!大丈夫?」

大丈夫なわけ無いのだが、幼い光は聞く。

すると、お父さんは血だまりの中で苦笑しながら、

父「あはは。光劇見に行けなくてごめんな」

それだけ言って、瞼を閉じた。

力なく垂れた腕からはまだ血が滴っていて。

光「うああああああああああああぁぁぁぁぁぁ」




ガバッと起き上ると、そこは部屋だった。

自分の部屋。

ベットの上。

光「あー。あの後寝ちゃったんだ」

ずれ落ちた布団を整える。

あの後は、そのまま倒れこむように寝たから、お母さんが掛けてくれたんだろう。

光「もうこんな時間だ」

時計を見ると、もう8時を回っていた。

ささっと、妖退治の正装に着替えると部屋を出た。

その廊下は暗かった。
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