(黒バス×結界師)青峰の屋上さぼり仲間は、結界師!?
第2章 お父さん
光「お父さん。私も一緒に行く!」
ずるずると、妖退治の時の正装を引きずりながらとてとてと歩く。
手にはその身長よりも大きな、天穴を重そうに持っている。
父「光。まだ起きてたのか」
そういいながら笑う父親は、これまた妖退治の正装に天穴という小さい少女と同じ格好。
光「うん!私もお仕事一緒に行く」
天穴を両手で引きずりながら、父親の方下へと行く。
すると、父親は微笑みながら、
父「そうか、そうか。」
ポンポンと、頭をなでると、
父「んじゃ、行ってくるな」
と言って、ガラガラと引き戸を開けて行こうとする。
光「ちょっと待った!話聞いてなかったの!?」
父「いや、聞いてたぞ」
光「じゃあ、なんでそうなるの」
父「あはは」
苦笑して、出ていく。
光「えっ。ちょっと!」
草鞋に手をかけて、履こうとするがなかなか上手く履けない。
やっと結んで、歩き出そうとして
しかし、やはりうまく結べてなかったらしく
躓いてこけそうになるが……
父「っと」
上手くお父さんが受け止めてくれた。
父「危ないぞ」
光「だって行っちゃうから…」
父「ははは。でも、明日光、授業参観で劇やるんだろ?
だから、今日は早く寝たほうがいいんじゃないか?お父さん、楽しみにしてるぞ~」
本当に楽しみで楽しみで仕方がないという、もう親バカ全開の目で言われて
光「うん。じゃあ、今日は寝る。でも、明日は絶対だよ!」
父「劇楽しみにしてるな」
はぐらかして、開けっ放しにしていた扉から出て行った。