私立忍高等学校おたすけ部だより(NARUTO現パロ)
第1章 1度は夢にみること。
文化部には、美術部、合唱部、華道部、茶道部、吹奏楽部、将棋部……まだたくさんある。
体育部だと、サッカー部や野球部、水泳部、テニス部、柔道部、弓道部、チア部……
などなどまあメジャーな部活が並ぶ。
どれもなんだかピンと来ない中、体育部のマネージャーという役職に興味を持っているサクラちゃんといのちゃんに半ば無理矢理に野球部へ連れてこられた。
そこにはベンチに座り、真剣に部活動を見守るナルトくん……と、キバくん?と、気怠げなシカマルくん?がいた。
早く名前覚えないとなぁ。
「ナルトくん!」
こちらをそっちのけであの先輩がどうだこうだと白熱し始めた例の2人は置いといて、ナルトくんに声を掛けた。
「きりこちゃん!野球部入りたいのか?」
「ううん、違うよ。サクラちゃんたちに連れてこられたんだ」
好みのタイプのぶつけ合いで軽い取っ組み合いになりかけている2人を指さすと、ああ……と彼は引き攣った笑みを浮かべた。
「そっちの人たちは、同じクラスだよね」
ナルトくんより奥に座っている2人に声を掛けると、反応は違えど共に手を挙げて挨拶をしてくれた。
「俺は犬塚キバな。お前はきりこだろ、覚えてるぜ」
「奈良シカマル。めんどくせーけど、よろしく」
「め、めんどくせー……ちょっと傷ついた……。犬塚くんと、奈良くんね。改めまして、私は坂野きりこ。よろしくね」
シカマルくん、見かけによらず辛辣だった。
心の中では下の名前で呼んでいるけど、初対面でいきなり呼ばれたら困ると思うので苗字で言ってみたのだが……
「おいおい!そんなふうに呼ばなくったって、キバでいいぜ。慣れてねえからな」
「俺も下で構わねえよ」
と、むしろ嫌がられた。