私立忍高等学校おたすけ部だより(NARUTO現パロ)
第1章 1度は夢にみること。
(シカマルがやたら喋りますが、仲良し同士なんだと思って許してやってください)
「シカマルくんの友達は、みんな部活決めたって?」
「あー……微妙だな。きりこは?」
「私も微妙。ひととおり見てみたけど、ピンと来なくて。シカマルくんは?」
「俺は帰宅部だよ。めんどくせーから」
「わー。青春もクソもないね」
「うるせえ」
今日会ったばかりとは思えないほど打ち解けたシカマルくんと、帰り道を歩く。
彼は紳士なようで、何気に道路側を歩いてくれている。
イケメンで紳士とは、高スペックだな。
彼は帰宅部と言ったが、さすがに私は何か部活に入りたい。
とは言っても、サクラちゃんたちのようにマネージャーという選択肢は私にはない。
そこで私は、ひとつ思い立った。
「ねえねえシカマルくん、部活って作れるかな?」
「……はあ?まあ、作れんじゃね。でも大変だと思うぜ」
「だよね〜」
「随分急だな。何がしたいんだ?」
「決めてない」
「決めてねーのかよ」
シカマルくんの鋭いツッコミを受けながら、いつの間にか私たちは、私の家の付近を歩いていた。
「私の家近いから、もういいよ。ありがとうね」
「や、俺もこのへん」
だいぶ近いじゃん、と思った私たちは、お互いの家を見てから帰った。
最後に、もし私が部活を作ったら入ってくれる?と問うと、彼は考えとく。と言って笑った。