第1章 夢ですかね?
『「「やめろ~~~~!!!」」』
すると突然、エースとサボとレンが壁を突き破り入って来た。
「…コイツだァ~~~!!ポルシェーミさん!!金を奪ったのコイツです~~!!!畜生ォ!!!」
「エ…エース~~~!!レン~~~!!」
「自分から来てくれるなら話は、早ェ!!口が固くて困ってたんだよ。てめぇのダチが!!」
ポルシェーミがエースの首をガッと掴む。
エースがサボの名前を叫び、サボが瞬時にポルシェーミの背後に回り頭をパイプで殴りつけた。
「ウォリャアア!!」
「ポルシェーミさん!!」
ポルシェーミは殴られた反動で前のめりに倒れ、手下が動揺している隙にレンはチンピラからナイフを奪い、ルフィを縛っている縄を切り救出する。
『よし!』
「逃げるぞ、エース!!」
「先に行け!!」
「バカ、お前…!!」
「一度向き合ったら、おれは逃げない…!!!」
「やめろ!!相手は刀持ってんだ!!!町の不良とわけが違うぞ!!」
まだ立ち向かおうとするエースにサボが止めに入る。
「オイ…少し魔がさしたんだろ?大人しく金を返せよ、悪ガキ」
「おれ達の方が有効に使える」
「バカ言ってんじゃねェよ!!!」
ポルシェーミが刀を振る。エースはそれを避けたが額をかすり血が出た。
「ガキに敗けたらおれァ…海賊をやめてやるよォ!!!」
「おお!」
○○○
『はい、終わり』
「あ、ありがと」
「うえ~~~ん。どゥおお~~~…ん」
エース達はポルシェーミに勝った後、離れた場所でレンの手当てを受けていた。
レンは最後にサボの手当てをし終わると、ルフィの隣に座る。
「お前…悪ィクセだぞエース!!本物の海賊を相手に"逃げねェ"なんて!!何でお前はそう死にたがりなんだよ!!!…はァこんな事しちまって……ブルージャムの一味はもう、おれ達を許さねェぞ。この先追われる……!!」
「恐がっだ……死ぬがどぼどっだ」
「うるせぇな、いつまで泣いてんだ!!おれは弱虫も泣き虫も大っ嫌いなんだよ!!イライラする!!」
ずっと泣いていたルフィに、とうとうエースがキレる。
すると、ルフィはピタッと泣くのをやめた。