• テキストサイズ

藍色の瞳【ONE PIECE】

第7章 夢の島?



~レンsaid~


『はあぁぁああ!!』

「甘い!!」


木刀をケインに向けて薙ぎ払った。
しかしさっきまで視界に捕らえていた筈のケインは消え失せる。

消えた!

と思いきや、足元を掬われ背中に衝撃が走る。
気付けば、目の前には首に木刀を向けるケインがいた。


「まだまだね」

『…っ、また負けた』


ケインに手を差し出され、レンはその手を取り立ち上がった。


「レン!脇をもっとしめるのよ!あと、隙だらけよ!す・き・だ・ら・け!!もっと全ての感覚を研ぎ澄まして!」

『もう一回!!』


レンは落ちた木刀を拾い上げると構えに入った。それを見たケインは、満足そうに口の端を持ち上げる。


「そうこなくっちゃ!!」


カンッと木刀同士がぶつかり合う音は、休む暇なく日が暮れるまで続いた。



◯◯◯



ゴンっ!!

鈍い音と共に眠りについていた意識が徐々に浮上していく。手をつき、重い身体を起こすと自分に掛かっていた布が落ちる。
顔を上げれば、自分はソファーから落ちたのだと理解した。


『今、何時だ』


まだボヤけている頭を抱え、ソファーに腰を下ろしブーツを履く。
紐を結び終わる頃には頭もハッキリとしだし、寝る前に起こった事も思い出した。


『静かだな…』


立て掛けていた刀の"霧雨"を持つと、上に続く階段を上った。ドアを開けようと手を伸ばすと、そのドアが勝手に開き漏れだす光に目を細めた。


「おお!!レン起きたのか!」

『ウソップ!』

「さっき見に来たら、まだ寝てたからよ。起こさないでやったんだが。どうだ具合は?」

『もう大丈夫です!それより、何で船の中こんなに静かなんですか?』

「そりゃあ、お前が寝ている間に島に着いたからだよ!」


もう島に着いていたのか!どうりで静かな訳だ。

レンは確か次の島は、と思い出しながらウソップの後に続き部屋を後にした。
船の甲板に出ると、寝る前に見た時よりも船が傷付いている事に気が付いた。


『あれ、何かボロくなりました?』

「あぁ、それはな…」
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp