第7章 夢の島?
「具合が悪ィなら、肉食え、肉!!肉食えば良くなるぞ!!」
「おいルフィ、それはお前だけだ」
ウソップのツッコミが入る。
確かに肉を食べて、元気になるのはルフィだけだ。
「レンちゃん、大丈夫!?」
サンジが慌てた様子で駆け寄って来た。
するとナミが3人をのけて言った。
「はいはい、騒がない!レン、部屋で休んで来て」
『う、うん。わかりました』
レンは素直にコクンと頷き、立ち上がった。
「チョッパー、レンに着いて行ってあげて」
「おうっ!!レンこっちだぞ」
チョッパーは私の手を引っ張り、先導する。
「おれも行くぞ!」
「あんたが行ったらレンが休めないでしょうが!!」
後ろでは着いてこようとしたルフィがナミに止められていた。
女部屋は倉庫の奥にある階段を降りたところにある。
ブーツを脱ぎ、背負っていた刀をソファのすぐ近くに立て掛ける。
「じゃあ、おれは戻るから、レンはゆっくり寝ていろよな」
『はーい、ありがとう』
そう返事をすると、チョッパーは階段を上がって行った。
その様子をしばらく眺め、チョッパーが見えなくなるとレンはゆっくりと息を吐く。
『はぁ』
まぁ、確かに船出してから慌ただしかったような気がする。
海軍にあって、酒に酔って倒れて、エースの所まで飛ばされて、空から船が降ってきてサルベージ…と。
『いやいや、待て。これくらいのことで身体が持たんようじゃ、この先もっとヤバいんじゃないか?』
この世界で生きるためには、もっと強くならなくてはいけない。
ごろんとソファに寝そべる。
『うん、今は休もう』
そっと目を閉じる。
レンが眠りに落ちるまで、そう長くはかからなかった…