第6章 空島への道
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『なんか、ごめんなさい。寝ている間に、迷惑かけたみたいで』
レンは視線を落とし謝った。
しかしその心の中では、
何そのシーン…見たかった!!!
という気持ちが沸き上がっていた。
するとナミは、うつむく私の頬をグイとつねる。
「だ~か~ら~、いつもの事だからって言ってるでしょ。それにあいつらが酒を飲ましたのが悪いんだから、あんたが謝らなくていいの!」
『は、はひぃ』
そう言うとナミはニコッと笑い、私の頬をつねっていた手を離し、朝食の準備をしているサンジに飲み物を頼んだ。
勿論サンジは、目からハートを飛ばしていた。
すると突然、外から怒号が聞こえてきた。
「海軍だ!!二隻いるぞ!!」
直ぐ様、船がギィと大きく揺れる。
その衝撃は大きく、身体がバランスを崩す程だった。
「何!?」
いきなりの衝撃に驚いた4人は、部屋の外へと出た。
ドォンという音と共に船がまた揺れ、水飛沫が上がる。
海軍がこちらをめがけて、大砲を打っているようだ。
海軍の船は刻々と近付いて来ている。
すると、1つの砲弾が船に当たりそうになる。
「ゴムゴムの~、風船!!!」
飛んで来た砲弾が、膨らんだルフィの腹によって弾きか返され、海に落ちる。
「よしっ!!ナミ、ログは!!」
「大丈夫、もう溜まってる!!」
ナミはルフィに向かって声を張り上げ、それを聞いたルフィは口に弧を描かせた。
「野郎共、出航だ~~~!!!」
◯◯◯
その後、何とか海軍を倒した麦わらの一味は、ログポースが指す次の島へと向かっていた。
倒した時にはもう朝食の時間を過ぎていて、先程朝食を取った。
少々食べ過ぎたようで、膨れたお腹を摩る。
因みに朝食のメニューは、サンドイッチとスープだ。
「おーい!レン!一緒に釣りしよーぜー!」
『うん!』
私はルフィに釣りを誘われ、ルフィとウソップとチョッパーで釣りをすることとなり、甲板へと出る。
すると、レンの頭に何かがコツンと当たり頭上を見上げた。
『…………これは!!』