第6章 空島への道
「おはよ~」
『あっ、おはよう、ナミ。ロビン』
ドアを開けて入ってきたのは、ナミとロビンだった。
するとサンジは瞬時に二人に気付き、振り向いた。
「おはよう、ナミさん!!ロビンちゃん!!」
目からはハートを飛ばしている。
あ、いつものサンジだ。
「おはよう、レン。サンジくん」
「おはよう。フフ、朝から元気ね」
ロビンはクスクスと笑った。
すると二人は、テーブルの方に近付きレンの両隣へと座った。
「レン、調子はどう?二日酔いとか大丈夫?」
ナミが顔を覗き込んできた。
『うん、大丈夫です!』
「なら、良かった!…レンが倒れた後、大変だったのよ?ルフィ達が騒ぐし」
ナミは盛大にため息を吐いた。
「まぁ、いつもの事だけどね」
と言って、笑みを浮かべた。
◯◯◯
時は戻り、昨夜でのこと。
「おい、大丈夫か?レン?」
「顔赤ェぞ」
慌てた様子で駆け込むウソップとチョッパー、それとルフィはレンの顔を覗き込んだ。
すると突然、レンの体がグラッと後ろへ傾いた。
が、咄嗟にルフィがレンの腕を掴み、倒れるのを防ぐ。
「おい、レン!!大丈夫か!!」
「レンが倒れた~~~~!!!」
「ギャ~~!!!医者~~!!医者~~!!俺だーー!!」
とそこへ、この場を外していたサンジが戻ってくるなり…
「レンちゃん!!てめェら、レンちゃんに何をしたァ!!」
騒ぐ4人に対し、ゾロはため息を吐いた。
「うるせェな…ただ、酔って寝ちまっただけだろ」
「あァ?うるせェだと、クソマリモ。レンちゃんが倒れたんたんだぞ!!」
「誰がクソマリモだ。このクソコック!!」
「クソコックだと?てめェ、三枚に卸されてェのかコラァ!!」
「上等だ。やれるもんならやってみろよ!!」
サンジとゾロの間に火花が散る。
今にも喧嘩をし始めそうだ。
そして、その間も騒ぐ3人。ルフィはレンの肩を揺さぶっている。
しかしそれは、一瞬にして治まった。
「うっさいわ!!!」
ナミの拳骨が5人の頭へと降り注いだ…。