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藍色の瞳【ONE PIECE】

第6章 空島への道




暫くしてレンは風呂から上がると、髪の毛の水分をタオルで拭きながら、甲板へと出た。

空は先程より明るくなり始めている。
あんなに輝いていた星も見えなくなってきた。

朝食の時間まではまだ時間はあるだろうし…

刀の手入れでもしようかと、踵を返そうとした時、ふとキッチンに明かりが付いているのに気が付いた。


『あれ、電気消し忘れたっけ?』


そう思い、レンはキッチンへと足を向けた。
ドアの前まで来ると中から水の流れる音がした。

誰かキッチンにいるのかな?

そう思いながらドアを開けると、そこには、サンジが立っていた。
サンジはドアが開いたのに気付くと、こちらに振り向いた。


「あっ、レンちゃん!おはよう」


一瞬驚くが、サンジは笑顔であいさつをしてくれた。
それに私も笑顔で返す。


『おはようございます!何してるんですか?』

「ん?皿洗いと、朝食の準備だよ」

『それなら私も手伝います』


サンジはそれを断ろうとするが、レンによって遮られる。


「いいんだよ。レンちゃんは座ってて」

『いえ!私も手伝います!!何を手伝えば良いですか?』


レンの圧に押され、サンジは渋々こう言った。


「…じゃあ、お皿拭いてくれる?」

『りょーかいしました!!』


レンはサンジの隣に立つと、サンジから受け取った皿を拭いていく。


「レンちゃん、酔いの方は大丈夫?」


サンジにそう問われ、二日酔いの事を思い出す。
いつの間にか、あの吐き気や頭痛はなくなっていた。


『もう大丈夫です!その節はどうも、ご心配お掛けしました』

「ホントに?」

『本当ですって!』

「なら、いいけど…。ったく、あいつらレンちゃんになんてことしてンだ」


あいつら…たぶん、ルフィとウソップかな。

それからサンジとの会話をしている内に、キッチンのシンクに山のようにあった皿はあっという間になくなった。

レンは皿を拭き終わると、使わない皿を棚にしまっていく。

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