第4章 再会
そう言うと、サンジは階段を上りキッチンに向かう。
ルフィは待ちきれないのか、サンジの後を着いて行き、それにウソップとチョッパーも着いて行く。
ゾロは、筋トレをし始めた。
「…航海士さん。良かったら、船の中を案内してくれないかしら?まだ、分からなくって…」
「ああ、そうね。簡単に案内するわ」
「ありがとう」
ナミはロビンに船の案内をし始める。
先ずは船の前方にある、砲列甲板と格納庫を案内するようだ。
ゾロは、ふと空を見上げた。
今日は快晴とまではいかないが、雲が少なく、晴れていた。気温も差ほど高くない。
空には、カモメが気持ち良さそうに飛んでいた。
心地好い風が、頬を撫で付ける。
すると視界の端に何かを捕らえた。
筋トレをしていた腕を止め、それに目を凝らす。
島だ。
「おい、島が見えたぞ!!」
ゾロは皆に聞こえるように、声を張り上げた。
すると、バン!と扉を開け放つ音がし、ルフィが腕を伸ばして飛んで来た。
ルフィはルフィの特等席、いわゆる船首の上に乗る。
そして、目を輝かせ、口は弧を描いた。
「うひょ~~っ、島だ!!!」
島の街は賑わっており、港にはいくつかの船が停まっていた。
ルフィ達は船を港へ着けず、人の少ない海岸の近くに船を停め、錨を下ろす。
「それじゃ、船の番は誰がする?……て、あれ?ルフィは?」
ナミはルフィがいない事に気付いた。
「船長さんなら、さっき街の方に走って行ったわよ?」
ロビン以外がため息をつく。
「ったく…。ほんとに自由なんだから、あのバカ」