第3章 新たな出会い?
『えーーーーー!!!』
ガツッ…
『痛っ!!?』
「騒がない。でも、ちょっと強すぎたかしら?」
『ちょっとどころじゃないです…』
そう言って、おでこをさする。
元ロジャー海賊団の船員って、この人何歳なんだ?
「…それはそうと、あなたこれからどうするの?行く当てはあるの?」
『えっと、実はこの世界に来たのはニ度目なんです。それで前回の時にまた会おうと約束した人がいて…』
まだ幼かったルフィ、エース、サボの三人と交わした約束。
「へぇー、一人で?あなた、さっきみたいな海賊達に会っても戦える?」
『無理です…』
「はぁ~、レンちょっとあなた、海をなめてない?一人で?ろくに戦闘もできないのに?…そんなんじゃ、すぐ死ぬわよ!あなた、存在はまだ知られて無いにしろ、海軍にも狙われているんだからね!!?」
『……ごもっともです』
確かに、一人で海に出るのは危険だと分かっている。
だが、レンが思っている以上に海は危険なんだとケインの表情で分かった。
ケインにこれ以上の言葉を返せなくなり、レンは下を向く。
「はぁ~。あなたに一つ教えておくわ。私って、お節介なの」
『はぁ、お節介…』
「だから、私があなたを鍛えてあげるわ!」
『えっ!!鍛えるって私を、ですか?』
思ってもいなかった、"鍛える"という言葉に驚く。
「何驚いているの!そうに決まってんじゃない?!他に誰がいるの?……因みに、その子にはすぐ会いたいの?」
『…すぐ、会いたいです!!』
「へぇ、その子の事好きなんだ」
不適な笑みを浮かべるケイン。
三人の事は好きと聞かれれば、好きだ。でもそれはLIKEの方の好きで…ま、取り敢えずはこう答えておこう。
『はい』
「きゃー!素敵。そういう乙女が行動的なのは、私も好きよ」
鼻息荒いですよ、ケインさん……