第3章 新たな出会い?
「フフっ!あなたのその目とそれとその石…そうじゃないかと思ったわ」
『え?目は普通だと思いますけど…この石も普通、ではないか』
青い石。元々はあのカフェのマスターが持っていた物だった。
それが何故か私の制服のポケットに入っていて、気付いたらこの世界に来ていた。
「あなた気付いてないの?丁度良いわ、私の鏡貸してあげる」
そう言って、ケインはポケットから鏡を出してこちらに渡して来た。
私はその鏡を受け取り、自分の顔を写す。
『ちょっ、なっ、え!!何これ!?目が青い?!』
鏡に写ったレンの目は、青色で海のような色をしていた。そう、石と同じ色をしていた。
カラコンはした覚えがない。というか、したことがない。
「プハッ!!ちょっ、何その反応!」
『ちょっと笑わないで下さいよ!こっちは本気で驚いているんですから!』
「ごめんなさいね、フフッ!……それにしても、本当に知らなかったのね」
『はい』
頷く。
するとケインは小首を傾げ、うーんと唸る。
「じゃあ、こっちに来てまだ日は浅いのね。……よし!私が知っている限り教えてあげる!」
『あ、ありがとうございます!』
それから、ケインに色々と教えてもらった。
異世界…レンがいた世界からこの世界に来た人は目が青く、高い身体能力と回復力を持ち、青い石を身に付けていること。
そんな彼等を"海の精霊"と人は呼ぶそうだ。
そして、その戦闘力の高さから海軍から狙われていること。
更に驚いたのは、ケインが元ロジャー海賊団の船員で仲間にレンと同じ異世界から来た人がいたという。