第3章 新たな出会い?
さて、これからどうしたものか…来れたのは良いけど、ノープランだ。
でもずっとこの森の中に居るわけにはいかない。
レンは立ち上がり、制服に付いた土を払い落とす。
『ちょっと質問して良い?街とかってどこにある?』
「あっち」
少女が方向を指で指し、教えてくれた。
「おっ、おい!何教えてんだ!こんな、怪しい奴に!!」
「大丈夫だよ。勘だけど…。それよりさっきから、胸騒ぎがする」
「あぁ、おれもだ。戻ろう」
「うぅ。お前らが言うならしょうがない…だけど、おれはまだ信用してないからな!!」
茶髪の子供に敵意むき出しの状態で睨まれる。
まぁ、完全に不審者だしね、今の私。
とういう訳で、レン達は街へと足を向ける。
『おー。結構キレイな町だねー』
レンは、歩きながら辺りを見回す。
だが不思議なことに、町の人達が一人も見当たらないのだ。
「あぁ……てか、お前いつまでついて来るんだよ!!」
『えー、いーじゃん。ついて行くぐらい…ちょっと、静かに』
「「「…?」」」
微かに、銃声の音がした。それほど、遠くない距離だ。女性の叫び声も聞こえる。
『3人はちょっとこの辺に隠れてて!!』
レンは、銃声と声が聞こえた方向へ駆けて行った。