第3章 新たな出会い?
『うそでしょ。何でここにあんの?!』
一気に血の気が引いて行くのがわかった。
しかしこのままではいけないと思い、私は石を拾い上げる。
よく見ると、小さくはあるがキレイな石だった。
色は青く、海のような色で、なぜか惹き付けられるような感じだ。
『ん?』
目の高さまで上げると、石の中が光ったように見えた。気のせいかと思ったが、石を目に近づける。
すると、ピカッ!とフラッシュのように石が光った。
私は意識を手放した。
○○○
どのくらい気を失っていたのだろうか…。
ふと、目を開ける。目の前には、木々の間から青空が見えていた。
木?!
目の前の光景にガバッ!と起き上がる。念のため、夢ではないか確かめる。
『痛い』
と言うことは、夢ではないと言うことなのか?でも昨日のは結局夢だった。
ふと視線を下げると、あの青い石が側に落ちており、それを拾い上げる。
この石のせいって事だよね?
「お、お前は、誰だ!海賊か!!?」
声がした方を向くと、木刀を持った少年が二人と、その後ろに隠れるように少女がいた。5~7才くらいだろうか。
『えっと、君達は?』
「おれの質問に答えろ!!お前は何者だ!!」
茶色い髪の少年が木刀を突き付け、威嚇する。
『私は、天宮 レンです。怪しい者じゃないから、出来ればそんなに睨まないでほしい…デス』
「本当か?」
聞き返されたので、頷く。
すると、少し警戒が収まったのか睨みが弱くなる。しかし、まだ木刀は下げない。
流石にこれだけで警戒が解けるとは私も思っていない。
『あー。ごめん。警戒してるところ悪いんだけど、ここってどこ?』
「あぁ?何言ってんだ?ここはイネムール島だろうが」
イネムール島。何処だ?
尚更分からない。
『ちなみに、《偉大なる航路(グランドライン)》って知ってる?』
ちょっとした試しに、そう聞いてみた。
「は?この島は、グランドラインにあるけど?バカか、お前」
次に、もう一人の黒い髪の少年が言った。
年下にバカ呼ばわりされ、心にグサリと刺さる。
だが、今ので分かったことがある。また来たんだ!
ONE PIECEの世界に!!