第3章 お留守番【キングVer.】
カタ、と朝食をカウンターに置くと同時に階段を下りてくる音が聞こえる。
『ん~!
いい匂いー』
白いパフスリーブのワンピースに着替えて髪も編み込んで片側にまとめてきたみたい。
かわいい。
凄くかわいい。
『ね、早く食べよ?』
袖をちょいちょいと摘んで朝食をとることを促してきたからまぁ座る。
『ん、おいひい!』
目玉焼きをフォークでつついて破ってからトーストを黄身に付けて食べると感想を言ってくれた。
「べ、別にオイラじゃなくても出来ると思うけど?」
とにかく意識しないよう悪態をつくしかない!
も~!オイラのばか!
『違うよー?
ん~...なんていうか
キングがやってくれたからすごく美味しいんだと思う!』
...
......
.........
「は?」
『何回も言わないよーだ!』
べーっと舌を出して急いで食べるキミ。
ほんのり頬を染めてる気がする。
『......』
「......」
あれ?そういやなんかいつもより大人しい?
え?熱あるの?具合悪い?
「体調良くない?」
『えっ?』
「なんか顔、赤いし
静かというか...」
『いや?
だってだって...
キングと2人なんて初めてだから...』
おぉーい!!なに!?
が可愛すぎるんだけど!!
それってがオイラに気があるよって事じゃん!!
いやいや!早とちりはよくない!
考えろキング!早とちりして恥かいたら皆にいじられ...はっ!もしやこれは罠...!?
オイラをハメて皆がきてからいじり倒そうというNEWトラップ...!?
「皆すぐ帰ってくるから。
ね?大丈夫だよ。」
『違うの!
メリオダスにお願いしたの!
その...』
「は?」
『キングと2人になりたいなーって...』
ごにょごにょとウインナーをつつきながらは顔を真っ赤にして言ってきた。
ちょ、これは両思いって捉えていいのか!?
オイラも顔が真っ赤なのが分かるくらい恥ずかしさがこみあげてきた...
ーバタンッ
『わっ
キ、キング!?
は、鼻血出てるよー!』
椅子から落ちて更にキャパオーバーなのか鼻血まで出してしまったらしい。
がしゃがみこんで...しゃがみこんで...
「ぶーっ!!」
『きゃーっ!!』
し、白のパンツ...!