第2章 連なる愛の謳【家康・政宗】
「美蘭…あんた感じてんの?」
「……?!」
家康のとんでもない質問に、美蘭は固まった。
怪我を診てもらっていていただけだというのに感じてしまった自分が恥ずかしくて、
しかも政宗もいるこの場でそれを言い当てられて、どうしていいかかわらなくなった。
「聞こえた?政宗さん。」
「…?何言って…」
「俺と政宗さんに感じたんだ?濡らしちゃって。信長様の夜伽は拒ったのに?」
「……!」
「……!」
最初は家康が何を言ってるのかわからなかった政宗も、美蘭がいやらしい気持ちになってしまっているのだと、気付いた。
政宗にも気づかれた気まずさで、
美蘭は更に固まった。
「どうせ政宗さんにも本気で求められたんでしょ?俺も拒まない。政宗さんも拒まない…それは迷ってるってコトでしょ?」
尻をゆるゆると撫でながら言う家康に、
「…!…わかんな…っ…」
ゾクゾクしながら必死に抵抗してみた美蘭だったが
「誤魔化されないよ。あんたは、嫌なことは嫌って言える。」
家康のこの一言で
気づいてしまった。
「……わ…たし…」
家康と政宗からの好意が嬉しかったこと。
おかしいことだけど
2人それぞれに、惹かれていること。
「そうだったのか?美蘭。」
掴んでいた手首を解放した政宗が、美蘭の顎に指をかけて上を向かせると、熱を含んだ視線で見つめた。
「…っ!政宗…っ。」
「なら俺たちの全部知ってよ。それから比べて…」
見つめ合う政宗と美蘭を邪魔するように、そう言った家康は、
美蘭の着物の中に手を差し込み、花びらからクチュリと蜜を掠め取った。
「…あ…っん…!」
「嫌じゃ…ないよね?」
指についた美蘭の愛液を、わざとみせつけた家康を見て、顔を真っ赤にした美蘭。
「可愛いがってやる。」
政宗は、家康に向いた美蘭の顔をまた自分に向けさせ、跪かせると、激しく口付けた。
「ん…んん…っ…ふ…チュ…チュク…」
家康は、
政宗と激しく口付け合う美蘭の腰帯を、後ろからシュルシュルと解き始めた。