第2章 連なる愛の謳【家康・政宗】
「……家康…。」
急に観念したのか…静かになった美蘭。
「観念したわけ?」
家康は、大袈裟にため息をつく。
すると美蘭が、
振り返って、足を押さえている家康に言った。
「……お願い。……早く…して……?」
「「………!!!」」
もう逃げようがないなら早く治療を終らせて欲しい。
…そう思った美蘭が言ったその言葉は、
その場にいた男たちの箍を外すのに十分だった。
「……わかった。」
口端を上げた家康は、
足の付け根の、石か小枝が刺さった跡のような傷口に、唇を這わせた。
「……きゃ…っ?!」
「お前…何やって…!」
「チュウ…ッ。…汚れ…全部吸い出すから。我慢して。」
政宗は、
恋敵が、好きな女の足に口づけている光景に身も心も騒いだ。
腹が立ったが、
治療だと言われては見守るしかない。
舌を這わされ、
チュウチュウと吸い上げられる。
「…ん…っ。」
生暖かい感触に、身体の芯に熱が灯ってしまった美蘭が甘い声を漏らし、
可愛いらしい腰を揺らした。
家康の吸出しは終わらない。
チュウ…と音を立てて、吸い上げたかと思えば、
ピチャピチャと音を立てて舐められる。
「…ん…ん…ッ。」
怪我した場所を治療されているだけなのに…。
500年後の世界でそれなりに男性経験があった美蘭の身体は、いやらしく反応し始めてしまっていた。
身体の芯に熱を持ち、
花芯は疼き、蜜を滴らせ始めた。
(やだ…わたし……感じてきちゃった…っ…。)
漏れる声にも色が備わり出す。
「あ…っ。」
尚も、執拗に家康の舌が水音を響かせながら足の付け根付近を這い回り、
徐々にゴツゴツした手のひらが足や尻を撫で始めると、
美蘭は花芯にも熱が集まるのを感じて、身を捩った。
すると
…クチュ…。
家康の愛撫による水音ではない。
いやらしく蜜を滴らせた美蘭の蜜壺から水音が聞こえた。