第1章 梅の花 嫉妬の謳(秀吉誕生祝い2017)
暫くして、
ひとしきり泣いて、少し落ち着いた美蘭が、秀吉の腕の中で呟いた。
「秀吉さん…ありがとう。」
「…ん?」
「信長様にあんな風に…わたしのことをお願いしてくれて…嬉しかった。」
そう言って、秀吉の腕の中で顔を上げた真っ赤な顔の美蘭。
はっきりしない自分に不安にさせられたというのに
自分に向ける瞳はまっすぐで。
潤んだ瞳は美蘭の澄んだ心そのもの。
「こら…あんまり可愛いこと言うと…手加減できなくなるだろ。」
愛しくて震える気持ちと、美蘭が欲しくて堪らない衝動が、秀吉を支配した。
だが、先ほど怖い思いをさせてしまったのだから、また衝動に任せるわけにはいかない。
……チュ…。
秀吉は、啄むような口づけをした。
すると、
「…!…チュ…」
美蘭が、秀吉の唇を啄む。
そんな触れ合う口づけを繰り返すうちに我慢できなくなった秀吉が、そっと舌で美蘭の口内を犯してみると…
粘膜の絡み合う感覚は、あまりに心地よく
淫靡な欲望を沸き立たせた。
「もう無理だ…抱きたい…。」
寝着の上に夜着を羽織っていた美蘭の、夜着を剥ぎ取り、
口づけを交わしながら寝着の帯をするするとほどき、白い肌を暴きながら、2人の足は、閨の褥にフラフラと向かって行った。
褥までやってくると、
秀吉は、美蘭の、はだけた夜着を脱がせた。
「…チュ…ん…っ…チュク…。」
そして、より激しさを増した口づけの水音を響かせながら、美蘭を褥に横たえた。
乳房をやわやわと揉むと、すぐに立ち上がる乳首。
その乳首を捏ねてやれば、
「ん…っ…チュ…は…っんん…チュ…」
口づけの隙間から、美蘭は甘い声をもらした。
甘い匂いを放つ花びらに手を伸ばせば、
そこはもう、しっとりと潤っていた。
「すごいな?美蘭。ぐっしょりだぞ?」
「や…言わないで…っ。」
「いやらしい美蘭も可愛い…。」
溢れる蜜を指に絡めて、ヌルヌルの指でぶくりと膨らんでいる花芯をくるくると弄ってやると
「あああ…っ…ん…っ!」
美蘭は一際艶やかな喘ぎ声をあげた。