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俺らと粉モン食べへん?

第2章 濵田崇裕






「遅い」



疲れた顔をした淳太が、

仁王立ちしてた。



遅れたことも謝らなあかんけど、
先に気になることがな…



「じゅ、淳太、なんでそない疲れてんの?」

「…しげにウザ絡みされて相手してたんや
お前らが20分も遅れたりして来るからな!!」



語尾を強めに言うあたり、

ほんまに根に持っとるやん



『ごめん。私が準備に手間取ってたから…』

「どうせ髪の毛やろ。失敗すんなら、
はじめからセットとかせんどけばええやんか」


あほ、とまたウザ絡みしてくるしげを
しかめっ面で対応する淳太


それ見てケラケラ笑う俺の横で、

しょんぼりする。
淳太の言葉に傷ついたんかなー?



「…セットは今度から俺がしたるな」

『…いいもん。』

「ふは、淳太は貶したんやのうてなー
最初から俺がセットしてもらえばええやん
って言ってるんやで?かわええしーって」


『ストレートに言うたらええねん
あんなんやからモテへんねん』


「おい、聞こえとるからな」

「淳太はおじさんやから一生無理やな〜」



あひゃひゃ〜と笑うしげ。


それにつられても笑ったから
安心して俺も笑った。



「ここアホばっかや。早く行くで」


ふん、と拗ねた淳太は
テクテク早足で先に歩いて行った。









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