• テキストサイズ

俺らと粉モン食べへん?

第2章 濵田崇裕





「濵ちゃんはいい人なんかじゃないから」



膨れっ面のちゃん、

俺の目なんか見ないで
そっぽを向いてた。


ああ〜、見られとったかあ…



俺が小さく頷くと、

『…本当の濵ちゃんは八方美人で
困ってる人を絶対に放っておけなくって、
すぐ噛むから何言ってるか伝わらないし
やってって言った事は8割出来たことないし、
いつもヘラヘラ笑って愛想振りまくし、
なのに変態で下ネタにすぐ食いつくし…っ』


「…ごめんやで」



涙目を俺に向けると、


ふにゃりと笑った俺に
ボロボロ涙がこぼれ落ちた



『…そう、ちゃうねんっ
怒ってやあ、そんなこと、ないって』


「…」

『なんでっ、怒ら、へんのっ…』



こんな悪口を言う私を、

とポカポカ胸を叩く



なんでってむかつかへんのよ?


ちゃんに悪口言われても

悪口言われるだけ
俺のこと好きなんやあって。

俺のこと見てんねやあって嬉しなんねん。



変やろ?

俺も変やと思うわ。







/ 262ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp