第2章 濵田崇裕
「だーから!はよ書け言うてんねん!
流星のがよっぽど早く書くでこんなの!」
印象通り、ど厳しい中間先輩が
怒鳴り散らしていた。
「いま書いてんねん!急かすなやあ!」
半べそかきながら書く濵田くんは
そんなど厳しい説教は慣れてる様子だった。
それは桐山先輩も一緒で、
「あ、流星の席はそこやから
そこに座って待ってて〜」
「あ!ちゃんやん
迎えに行けへんくてごめんな〜」
『大丈夫ですか?』
「え?なにが?これ?
大丈夫大丈夫、もう終わるし」
「終わるなら早く出せやあほ」
「待ってって!書くから!ん!!」
ほらよ、と投げる濵田くん。
それに対しては怒らず、
遅いわと文句言いながら受け取る中間先輩
「ちゃんにはな、
この山盛りある書類整理してほしくて
ファイルに挟んで欲しいんやけどさ、
これが種類別で…大変やけど大丈夫?」
『大丈夫です!』
「俺も手伝ったるでー、貸してんっ」
と簡単に奪う彼に、
桐山先輩は呆れたように
はぁ、とため息。
「罪な男やで、ほんまに」
「ほんまやな。あんな優しさ…」
「「きたいさせとるようなもんやん?」」
「ちゃんの為ならなんでもするでー!」
end.
「アホ濵田!」
「あほ言うなや!あほちゃうしぃ」
「この人間たらしめ」
「え!なんでぇ?!どこが!」
「ちゃん可哀想」
「ほんまやで、この馬野郎」
「馬野郎ってなんや!お前らなんなん!」
「濵ちゃん(笑)泣いてる(笑)」