第2章 濵田崇裕
ついにやってきた放課後、
迎えに来たのは桐山先輩で。
「ちゃんおるー?」
大きな通る声で叫ぶ彼が
私と目が合うと君か!と笑った。
「ごめんなあ、嫌やろうけど」
『い、いえ…(怖いなぁ…)』
「濵ちゃん生徒会長に説教され中やから
俺が来てん!はよ行こー!」
れっつごー!
となんかノリノリな彼に
印象とはかなり真逆で安心した。
「濵ちゃんの事好きなんやってな?
望から聞いてるで〜君やばいな」
『小瀧望から!?あいつ…』
「濵ちゃんええ奴やもんな!分かるで!
望も濵ちゃんLOVEやからね〜」
知ってるよ
濵ちゃん濵ちゃん言ってるし、
私の濵田くんへの愛を語る時は
いつもうんうんと共感してるもん
「濵ちゃん鈍感やからねえ
ちゃんの事、元気な女の子やって
いつも言うてたで。最低やな!」
『ええ…!鈍感すぎます…』
「濵ちゃん、恋愛に関して好かれるのは
慣れてへんからな。まあ頑張りや!」
そんな会話しながら、
いつの間にか着いた生徒会室に入ると
中間先輩に睨まれ仕事する濵田くんがいた