第2章 濵田崇裕
ほら見ろ、ほら見ろ!!
これが違いやで?小瀧望。
ほんまのモテる男ってこういう人やろな!
「んで、どうしたん?濵ちゃん」
「流星が風邪で休んでもうてるやん?
やから生徒会の雑務、どうするってなってて」
「ああ。それな、使えばええやん
こいつ放課後は暇やしええやろ、な?」
うんうん、なんて1人で頷いてると
小瀧望が「ほら頷いてるやん」と言われ
ハッと我に返る。
「ほんま?ありがとう!!助かるわあ
放課後、迎えに来るから待っといてな」
じゃあな、と去ってく濵田くん。
『え?何の話?』
「生徒会の雑務の話。よろしく
俺はサッカー部あるから」
『ええ!無理だよ!』
生徒会と言えば、
ど厳しい生徒会長の中間先輩とか
目つきの悪い厳つい桐山先輩がいるじゃん…
『行きたくな「ぜっったい行けよ?」
あああ!嫌だ!
藤井くんもどうして風邪ひくかなあ?
自己管理出来てないよぅ…
でもでも、濵田くんがいるんだから
これはチャンスだよね?!
『これは頑張るしかない!!!』
「おまえ情緒不安定なん?大丈夫か?」