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俺らと粉モン食べへん?

第2章 濵田崇裕


ーーside


大体あれだわ、

濵ちゃんは昔からああだった。



淳太くんと喧嘩した時も、
「そんな怒らんといて〜ごめん!」って

すぐ謝ってヘラヘラ笑って




女の子にだってそう


濵ちゃん濵ちゃん、だなんて
気安く呼ばれちゃってあの浮かれポンチ。


普段からモテないモテないと、

照史くんと2人で嘆いて
必死に格好つけて


さっきだって。


遊ぼうとデートのお誘いに、
はっきり「無理」と断らなかった。



「わー。そこでぷんすか怒ってるのは
もしかして〜ちゃんかなあ〜?」
『うわ、うっっざ!しげじゃん』
「濵ちゃん居らんやん、また喧嘩?」
『うるさい関係ないでしょ』
「もお〜。そんな怒んなや、淳太みたい」

淳太くんみたいって失礼な。

私だってあそこまで怒ってないよ…



「よう喧嘩すんなあ
てか、あれは喧嘩ちゃうか」
『…』
「喧嘩ってお互い言いたい事を
わーわー言い合うのが喧嘩やもんな!
濵ちゃんらのはただの説教やな!」


お互い言いたい事を言い合う…

「俺もよう淳太くんとすんで!
まあ、9割は俺が悪いんやけどな!
アッハッハッハッハッ〜」

『じゃあ、喧嘩しないように
どうしたらいいのかな』

「そら簡単やろ!」
『え?』
「自分がこれは嫌だってことを
相手にまんま伝えればええだけやろ?
そうしたら濵ちゃんやて直すやろうし」
『そ、っか…』
「濵ちゃんがすぐ謝る理由、わかる?」


しげはイタズラの笑顔ではなく、

優しい笑顔を浮かべた。


「ちゃんの事を、
傷つけへんためやで。」



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