第1章 中間淳太
小瀧望です、
俺の会社に来たアイツは
みんなとすぐ打ち解けた。
照史も濵ちゃんとも
ただ、は違くて
「、資料室を整理して来てや」
『はい?それ新人の仕事じゃ…』
「お前新人と同レベルやん、社長命令や」
『理不尽…』
ただのワガママ。
小瀧は俺と真反対で、
だけど昔から好みは似てる
「淳太、まだ雇っとん?
あんなんさあ、役立たずやん?」
辞めさせたらええのに、って
笑顔で言う小瀧は
平然との名を口にする
「言葉に気ぃつけや?
ここの社長は俺なんやからな」
俺はあの時から後悔してる
ずっと、ずっと、
だから今度こそ俺は
を見捨てへんねん。
「はあい」
くるりと俺に背を向けて、
自分のデスクに戻ってく小瀧は
ニヤリと笑っていた。
嫌な予感がした
微かに感じたその感覚は、
やっぱり当たるんかなって不安になった。